★ もう ETとしか思えないウマノスズクサ! ★2013-05-31(Fri)


以前 ウマノスズクサ(馬の鈴草) をご紹介しましたが 今回は 中国原産のアリストロキア・ウェストランディーと丹沢で発見されたタンザワウマノスズクサです。
ウマノスズクサという名前の由来は 葉が馬面に似てかつ 花の球形の部分が馬の首に掛ける鈴に似ているという説と ただ単に 花の形が馬の首に掛ける鈴のようだという説とがあります。
この奇妙な形のものは 萼片の変形したもので 花弁は退化してありません。
長い柄の先に球状の部分があり これからラッパ状の花筒が伸びています。
萼片は筒状で ぐにゃりと曲がって先端が開くものが多いです。

アリストロキア・ウェストランディーの和名のムクゲパイプ(尨毛パイプ)は 花冠や花茎などに尨毛状の毛がみられること つる性の幹や枝を有することから来ています。
一方 タンザワウマノスズクサは 丹沢で発見され 1989年 に神奈川県立博物館研究報告において命名されました。

雌性先熟で 受粉の仕組みは 花の香りでショウジョウバエのような小型のハエを呼び 花の奥にある球形の部分に閉じ込め(途中の花筒に逆毛があるため外に出られないようになっています。) 花が雄花になると花筒の逆毛が萎縮し ハエは脱出できるようになります。
この時 花から脱出するときに花粉が付き 次にウマノスズクサの花に入ったときに受粉する仕組みになっている。実に巧妙ですね~
果実ができることは非常に珍しいようです。

過去のウマノスズクサの記事です。

ウマノスズクサ



1.
hnb-4800.jpg

アリストロキア・ウェストランディーは 中国(広東~広西)原産の 
ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属の常緑つる性つる性木本。
多年生のつる植物ですが 地上部は毎年枯れてしまいます。別名 ムクゲパイプバナ(尨毛パイプ花)

樹高 2-5m。花期 4-5月。花径 10-15cm。葉の長さ 20cm。

2.
hnb-4803.jpg

蕾です。毛深いですね~
花冠や花茎などに尨毛(むくげ)状の毛が見られることが 和名の由来になっているのもうなづけます。
基部がやや膨らんでいて 雄しべと雌しべとはここに収まっています。

3.
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蕾から開花しかかっている様子。
萼片の変形したもので 花弁ではありません。

4.


段々に開いて来ています。
まさに 地球外生命体(E・T)の誕生です~

オンマウスしてね!

5.
hnb-4804.jpg

白地に紅紫色の網目模様が入っています。花冠は黄褐色の短い毛で被われています。
時に自然は 人間には想像もつかない美しい模様で 驚かせてくれます。
透過光でさらに美しく!
これを美しいと思うか グロテスクと思うかは・・・

6.


横顔です。仮面のように見えます~
やっぱり グロテスクといわずしてなんというか・・・でしょうか・・・
虫をおびき寄せる開口部は 半月型をしています。

オンマウスしてね!

7.


後ろ姿です。
背中側の袋は 開いた萼片の中にのめりこんでいます。

オンマウスしてね!

8.


葉は ウマノスズクサ科らしくない笹のような長い形です。
細長い葉には厚みがあり 縁が波打っています。

咲き進んだ花は まるでエイのようにも見えて来ます。

9.
hnb-4801.jpg

天然のアートに見惚れてしまいました~

アリストロキア・ウェストランディー(Aristolochia westlandii Hemsl.)ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属


そして もうひとつは・・・


10.
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タンザワウマノスズクサ(丹沢馬の鈴草)は オオバウマノスズクサの変種で 本州(関東~東海地方)の
山地の林縁に分布するウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属のつる性木本。
 
樹高 2-3m。花期 5-6月。葉 卵円形。長さ 10-15cm。花径 3.5cm。花色 薄いクリーム色。

11.


蕾です。
パイプかサクソフォーンみたいですね~
葉裏の葉脈上の毛は長く 葉脈上にたくさんありますね~

オンマウスしてね!

12.
hnb-4816.jpg

若い株の葉は 葉身の基部が急に左右に張り出し円形の耳になっていますが 成熟した株の葉は卵円形。
こっちの方が ウマノスズクサらしい葉っぱです。

13.
hnb-4815.jpg

白もしくは淡いクリーム色で 萼筒上部の内側は褐色の豹紋があり 
舷部に内側は汚白色で帯褐色の縞模様があります。
こちらもかなりグロテスクですが・・・

14.
hnb-4811.jpg

基部がやや膨らんでいて ここに雄しべと雌しべとが収まっています。

15.
hnb-4814.jpg

タンザワウマノスズクサ(Aristolochia kaempferi Willd. var. tanzawana Kigawa)ウマノスズクサ科 ウマノスズクサ属


今日のぶんちゃんは お休みします。


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Comments(16) | Trackback(0) | 植物-ウマノスズクサ科

Comment

こんばんは~

ひゃぁ~ お写真が目に飛び込むなり、なんじゃこりゃー!とびっくり。
アリストロキア・ウェストランディー(絶対に覚えるの不可能です)も
丹沢ウマノスズカケも、すごい花顔をしてますね。
緻密に描かれた模様は素晴らしい芸術なんでしょうけれど、
う~ん、私にとってはちょっとゾワゾワ系です…
神奈川県人なのに、タンザワウマノスズカケのこと全く知りませんでした。
丹沢の山には今の季節、こんなのが咲いているかもしれないのですね。
ウマノスズカケも会ったことがないのですが、この3つはどれもが
小さなハエをおびき寄せていったん閉じ込め強制的に受粉させてもらおう
作戦なのですね。ハエの方も出られなくてパニックになるでしょうに、
また次の腐肉的なにおいの誘惑に負けるんですね(^^;)
今日ご紹介の2つは、においだけでなくこの模様も肉?に似せて
おいでおいでと誘っているのかもしれませんね。
植物たちの知恵と工夫、たいしたものです。
 

2013-05-31 21:07 | URL | ポージィ [ 編集]

☆ ポージィ さん こんばんは!


1番にお越しいただきまして ありがとうございます。

のっけから驚かしてしまったようで申し訳ありません。
ウマノスズカケとインプットされてしまわれたようですが ウマノスズクサですよ~!
大きい方は 和名がないようで 学名をそのまま読みました~
びっくりするようなアートですが どちらかというと気持ちが悪いですよね。
あのラフレシアを彷彿とさせるようで・・・

丹沢によく行くお方も まだご覧になっていらっしゃらないようなので ご存じなくても当たり前だと思います。私もこの時 初めて知りました。
この手の植物は どうも受粉者を閉じ込めるのが お好きのようで・・・テンナンショウの仲間も確かそうでしたよね。中を開けると閉じ込められた虫が死んでいたりします。

おっしゃるように腐肉に似せた模様なのかもしれませんね。マスクをしていたので 匂いはあまり気にならなかったのですが・・・きっと独特なにおいに誘われてハエなどがやってくるのでしょうね。
ジャコウアゲハの幼虫の食草でもあります。

本当に植物の知恵と工夫とには脱帽です。

コメントをありがとうございます。

2013-05-31 22:23 | URL | fairy ring [ 編集]

キモイけれど 家にあったら毎日見ていると思います~
園芸店で売られているのみたことありますが・・
購入はいたしませんでした^^

タンザワにもこんなのが生えているんですねぇ
案外 昔通り過ぎていたのかもしれませんね。

2013-05-31 22:48 | URL | haniwa [ 編集]

☆ haniwa さん おはようございます!


皆様 引いてしまわれるようですね~ 
コメントもきっと少ないでしょうね。^^;

私がこの仲間に初めて出会ったのは随分前なんですが これよりも大きな花を咲かせるアリストロキア・ギガンティアだったと思います。それは温室にさいていたのですが これは 何と外で咲いています~~

さすがにおうちに連れて帰られませんでしたか~
見ていると面白いですよね。
確かにこんなグロテスクなお花は あまりありませんが・・・

丹沢にも こういうウマノスズクサがあるんです~
普通のウマノスズクサは よくみかけますけどね。

コメントをありがとうございます。

2013-06-01 10:55 | URL | fairy ring [ 編集]

全く花には関係ありませんが・・・・・・・・

上から9番目、
馬の顔によくにています。
≫ETとしか思えないウマノスズクサ
スバらしき撮影テクニック。バッチリ。

武豊がダービーを制覇した。絆
残り50m 直線コース一気に抜き去り優勝、見ていていてアッパレ、凄い。
こんな有様ですから、植物の名前は、全く分からん。
いつもこんな調子のコメ、至らんばかりを斟酌ください。
先日、花の名前はありがとう御座いました。
馬券は全くやりません。
♪馬で金儲け した奴はないよ
       分かっちゃ居るけど・・・・・・・

2013-06-01 12:07 | URL | 縄文人 [ 編集]

こんにちは^^

fairy ring さん、こんにちは^^
なんと、、、これは美しいというのか、不気味というのか・・・
見る人で評価が変わるのでしょうね、きっと。。。
一番初めに名付けた人は見たとおりの名前にしたと思うけれど
吃驚ですね!!! (笑)
世の中には想像もつかないものがいっぱい^^;
まだまだ知らない世界がありそうですよ♪ 
あれ?
今日はぶんちゃんが居ない!!!
サビシー (・・,)グスン 
明日は居るかな? 
ポチ☆彡

2013-06-01 12:49 | URL | 理彩也 [ 編集]

これは又珍しいものですね。名前も変わっていますがそのもの自体も非常に面白いです。これもやはり花でしょうか?グロテスクと言えばそれまでですが、興味はあります。でも何も知らずに見てるとたぶん通り過ぎていくことでしょう。
例の本昨日きましたので読んでます。いろいろためになりますしおもしろいですね。ただ私たちはこちらで素晴らしい写真を拝見してるのでいいですが白黒写真は残念です。マアホン事態購入しやすい価格ですから文句は言えませんが、

2013-06-01 14:18 | URL | カピラ 小坂 [ 編集]

あっ!

ほんとだ!
全部「スズカケ」って書いてますね~(^^;ゞ
失敗。「スズクサ」とインプットし直します。
ありがとうございました。

2013-06-01 18:26 | URL | ポージィ [ 編集]

ウマノスズクサにもいろんな種類があるのですね!
いや、本当に、、宇宙人みたいっ
大きなお口を開けて!?
ますますジャコウアゲハが妖艶に思えてきました^^;
我が家の庭でもウマノスズクサが育っています。
お花が、見られるかなあ。。
p☆

2013-06-01 22:15 | URL | Sippo☆ [ 編集]

☆ 縄文人 さん こんばんは!


9枚目 馬の顔に見えて来ましたか~
お褒めいただきまして恐縮です。

お馬さんは 美しいですね。
競馬のことはよくわかりませんが・・・
人馬一体となってのことなんでしょうね。
いえ! いえ! とんでもありません。
馬で儲け話 聞いたことがあるようなないような・・・
どうなんでしょうね。

コメントをありがとうございます。

2013-06-01 22:21 | URL | fairy ring [ 編集]

☆ 理彩也  さん こんばんは!


そうですね~
好き嫌いのはっきりと分かれる花でしょうね。
自然の中には ほんとうにびっくりするようなアートがいっぱいですね~
そうですね~ 奥が深いですね。

せっかくぶんに会いに来てくださったのに申し訳ございません。
今日のは いますよ~!

コメントとクリックとをありがとうございます。

2013-06-01 22:27 | URL | fairy ring [ 編集]

☆ カピラ 小坂 さん こんばんは!


はい! 変わったお花を咲かせる植物ですね~
好き嫌いのわかれる植物でもありますね。
ご興味を持たれてくださって とてもうれしいです。
私は初めてこの花を見た時は 衝撃でした~
よく温室などに行くとあるようです。ここでは外に咲いていましたが。
なかなか面白い植物だと思います。

ま~ 本を購入してくださったのですね。
なかなか面白いことが書かれていると思います。
写真は 仕方ないですね。
ありがとうございます。

コメントをありがとうございます。

2013-06-01 22:37 | URL | fairy ring [ 編集]

☆ ポージィ さん こんばんは!


わざわざ ありがとうございます。
きっと 馬にかける鈴という意味でスズカケとインプットされてしまったのだと思います。

こちらこそ ありがとうございます。

2013-06-01 22:39 | URL | fairy ring [ 編集]

☆ Sippo☆ さん こんばんは!


そうですね~
ウマノスズクサにもいろんな種類があるようです。
不思議な形ですよね。
口を開けているように見えますよね。

ジャコウアゲハ 産卵にくるかな~と以前から見ているのですけどね。
普通のジャコウアゲハには 幼虫をたくさん見たことがあります。
お庭にウマノスズクサがおありなんですね。
お花見られると思いますよ。

コメントとクリックとをありがとうございます。

2013-06-01 22:45 | URL | fairy ring [ 編集]

確かにETですね!
実は地球を侵略しにきた本物のエイリアン?
そんな感じさえ受けますよ(^^)

2013-06-02 20:30 | URL | しーたけ [ 編集]

☆ しーたけ さん こんばんは!


こちらにもコメントをありがとうございます。

まさに不気味な感じですよね~
あはは~ やっぱりエイリアンでしたか~
そう思ってしまいそうですよね。

2013-06-02 22:38 | URL | fairy ring [ 編集]

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